食べさせているドッグフードが何か油っぽい・・・という悩みを持っていませんか?
開けた後にぷ〜んと臭ったり、べちゃってなっていたり。
それ以外にも、医師から油を少なめにしてくださいね、と言われたりしているかもしれませんね。
そこで、誰でも簡単に行える油抜きの方法をここに載せてあります。
油抜き以外にも、油と犬の大切な話もあるので最後まで目を通してみてください。
この記事の目次
ドッグフードの簡単な油抜き方法

- 用意する物
- ザル
- お茶・だしパック
- 三角コーナーネット
- 粉ふるい
こういったモノを用意して、それぞれの容器の中にドッグフードを入れるだけ。
入れた後は熱湯に30〜1分ほど潜らせれば油は抜けてくれます。
料理の油抜きと同じ感覚でやればいいでしょう。
三角コーナーネットは利用後は、本来の三角コーナーに使っても捨ててもよし。
お茶・だしパックは、利用後には捨てられるので無駄になりません。
ザルや粉ふるいを利用するのであれば、ドッグフード専用と分かるように目印を付けると間違って使うことがありません。
シールやマークを付けることで分かりやすくするか、置く場所を変えておきましょう。
油抜きのドッグフードは人肌まで冷ましてあげよう!

犬だってアツアツの食事をすると、舌を喉をやけどしてしまいます。
しかも、犬は噛み砕く必要が無いと認知すれば、勢い良く丸呑みしてしまう動物。
あちち〜!ってならないように、人肌まで冷ました後に与えましょう。
与える際に覚えておきたいことは、油抜きしたドッグフードを食べなかったときですね。
食べなかったときは、勿体ないですが処分してしまってください。
ドッグフードが水分を多量に含んでしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
ドライフードの水分保有量が少ないのも、雑菌が繁殖しないギリギリのラインで調整されているから。
油抜きは雑菌が繁殖しないラインを大きく崩すので、油抜き後のドッグフードは食べきる分だけ作るようにしましょう。
作り置きもNGですよ!
油抜き必要とするのはナゼ?
ドッグフードに使用されている油の多くは植物油であることが多いです。
特に安いドッグフードであればあるほど、動物性よりも植物性の油を使う傾向にあります。
理由は簡単で「安いから」という理由ですね。
ドッグフードが店頭に大量に並んでいるのも、安く生産できるからなんですよ。
動物の油ってすぐ固まるし、温まると溶け出してドロドロになってベタつくため、商品に練り込むと安定させるのに大変なんです。
さて、話の流れが少しそれてしまったので、元に戻していきましょう。
植物油は動物性油よりも酸化をしやすいということは、健康雑誌やテレビで聞いたり見たことがあると思います。
これとセットで、酸化した油を摂ることは皮膚や脳に悪い影響を与える、というのも常識的に知られるようになってきました。
さらに、中でも植物油の「リノール酸」の摂り過ぎが、体に悪影響を与えるということが、最近の研究で分かってきたんですね。
植物油の中における「リノール酸」の割合は少ないもので10%、多いものだと70%近くまで幅広く分布。
そして、もちろん安いもののほうがリノール酸の割合が高い。
必然的に「安いドッグフード=リノール酸過多」となってしまうわけです。
だから、犬も悪い油を摂りすぎると体に悪影響があるので油抜きをしましょうね、と指導されたりするようになってきたのが、ここ最近の流れですね。
油を減らすことにより、犬の皮膚に何か変化は起きるのか?
犬の体質次第なのでハッキリとした事は言えませんが、少し変化が起きてくれる可能性はあります。
例えば、肌がベタベタになってしまっている犬がいるとしましょう。
肌がベタベタになっているということは、油の吸収能力が高いということ。
つまり、吸収する油の量を減らしてあげれば、改善していく可能性は高いと考えられます。
ガサガサで乾燥してしまった犬は、真逆の考え方で油を添加してあげればよい、ということになりますね!
あなたの犬が診察で油の吸収能力が高いとか、ちょっと肌のベタつきがすごいですね~。
というように言われたら、食べさせている油の量が多い可能性があるので、適時少しずつ減らしてみてください。
あとは、炭水化物の比率を下げて、動物性タンパク質を高めていくと良いでしょう。
必要以上に油を減らしすぎるのも、実は問題が起きる

油が犬に悪いのか!今すぐ全ての油を抜いてやろう!
というのも、間違った知識になってしまいます。
油はホルモンやコレステロール、細胞間膜の組成に必要な成分なんですね。
必須栄養素という言葉があるように、油の種類にも必須脂肪酸というものがあります。
必須脂肪酸が欠けすぎてしまうと、体組織の生成に問題が起こってしまいますので、抜き過ぎもよくありません。
じゃあ、どうしたら良いのかっていうと、今回の話で出てきた「リノール酸」を少なくし、犬の体に良い質の高い油を使うのが一番。
もしくは、質の高い油を使っているドッグフードを選ぶのが良い、ということですね。
質の良い油としては、動物性全般(バターや牛脂など)、魚油(DHA・EPA)、エゴマ・アマニ油、オリーブオイル。
私達の食生活の中でも、この油は体に良い油と言われている脂肪は、犬にとっても良い脂肪なんです。
だから、あなたが食卓でエゴマ・アマニ油を使っていたら、油抜きしたドッグフードに少しだけ回しかけてあげましょう。
それだけで、必要なリノール酸も摂取できて、体にいいαリノレン酸も一緒に摂ることが出来ますからね!
ただ注意してほしいのは、魚油とエゴマ・アマニ油は酸化しやすいという弱点と、熱に弱い特性を持っています。
魚油はできればできたてで、エゴマ・アマニ油は開封から1ヶ月以内の物のみに絞りましょう。
最近は便利になっており、少し高いですが小分け型で使い切りタイプのエゴマ・アマニ油も売っています。
酸化が極端に気になる人は、小分けの使い切りタイプを常備しておくのをオススメ。
形としては、コンビニの20円ドレッシングのパックで、シュガースティックレベルの小ささです。
出先などにも携帯できるため、バッグにサッとしまっておけるので便利ですよ。
スーパーの油コーナーに行けば、大体置いてあるので探してみてください。
まとめ
- 油抜きは安い油を抜くため
- 油を減らすと犬の肌のベタ付きが減ることも
- 油を抜きすぎると、体の構成に問題が起きるから質の良い油を添加
- 油の添加が難しい場合は、質の良い油を使っているドッグフードを食べさせる
- 油は動物性を中心にエゴマ・アマニ・魚油・オリーブオイルがオススメ
長くなりましたが、以上が簡単なまとめとなります。
読んでいて思ったかもしれませんが、人間とほぼ変わりありません。
ぜひ、あなたの愛犬のためにも、食事に気を掛けてみてあげてください。