カルシウムが大事なのは、人間も犬も変わりありません。
骨を作る大本なのですから、足りなくなれば脆くなって、ポキポキと簡単に折れてしまう。
という可能性だってあります。
しかし、不足することで異常が出るのは、何も骨だけではありません。
また、過剰摂取になることでも、実は知られていない危険性や体への影響だってあるんですよ。
今回はカルシウム不足・過剰摂取、両方の症状などに関して見ていきましょう。
この記事の目次
犬にとってカルシウムは、どんな働きをもたらしてくれるのか?

最初でも触れた通り、骨の元になっていることは、幼稚園くらいの子供でも知っていたりします。
しかし、実はそれ以外にも立派な働きをしてくれているんですよ。
それは「筋肉の収縮」です。
筋肉の収縮って言うと、動作とか筋トレとか運動系に目が行きがちですよね。
でも、私たちの体を構成している多くの部位は筋肉で作られています。
さらに、死ぬまで動き続けている筋肉ってありますよね。
そう、私たちの全身に血液を送ってくれている心臓です。
心臓の鼓動も筋肉によってドックン、ドックンと動かされています。
だから、カルシウムって思っている以上に大切な栄養素なんですよ!
カルシウムが犬に不足したり、過剰摂取で引き起こされる症状とは
不足で起きる症状 | 過剰摂取で起きる症状 |
筋肉の収縮 | 骨の発達の阻害 |
骨がもろくなる | 便秘 |
急性腎不全 | 食欲不振 |
副甲状腺機能低下症 | 発作 |
※急性腎不全などは過剰摂取でも起きる場合あり
どちらも怖い言葉が立ち並んでいますが、過剰摂取に関してはあまり心配する必要はありません。
なぜかというと、サプリメントを利用しない限り、過剰摂取になる可能性は低いからですね。
とくに手作り食なんて、サプリメント+煮干し・小魚類などを多用しないと、カルシウム不足にはまずなりません。
ドッグフードも同用に、サプリメントを多用することと、間食で意識して摂らせない限り、過剰摂取の心配は不要でしょう。
一方、不足に関しては起きやすいので注意したほうがいいですね。
カルシウム不足・過剰摂取を調べる方法と基準数値
動物病院で血液検査をしてもらうことで、調べることが出来ます。
正常値は9.0〜12.0mg/Lとなっていて、不足は8.0mg/L、過剰は14.0mg/Lからとなっています。
カルシウムの数値が高い時に考えてしまう怖い病気
カルシウムが不足していない、過剰摂取もさせていないけど、数値上ではオーバーしてしまっていた。
この時に、他の数値は正常でカルシウム以外が高い場合は、悪性腫瘍が犬のどこにあることがあります。
実際に、調べていると個人ブログ・獣医のブログ問わず、カルシウム以外は正常値で、カルシウムのみがオーバーの犬は、悪性腫瘍があることが多い。
というように、語られていました。
悪性腫瘍かどうかの判断はこの記事では省略しますが、事例の1つとして把握しておいてください。
基本的には数値が安定していれば問題ないですし、オーバーしていたら獣医さんの協力の下、対策をしていくことになります。
まずは、病院で数値検査から始めていきましょう。
そのために、定期的に健康診断や定期検診を受けるようにしてくださいね。
まとめ
カルシウムの不足、過剰摂取、数値でカルシウムのみが高い場合に怖いことをまとめてきました。
基本は不足を疑いつつ、間食をさせている場合にのみ過剰摂取を疑っていくのがベターですね。
不足、過剰の判断に関しては少し上でまとめたように、基本は自己診断ではなく数値判断がベストです。
少しでも心配になったのであれば、動物病院で愛犬の血液検査をしてください。
数千円で穏やかな気持ちになれるので、心配なのであれば行きましょう!