犬が食べてはいけないものリストとして10年以上前から入り始めたぶどう。
ネット上のみならず、犬の飼い方などでも食べてはいけないものリストに入るのを、よく見かけます。
さて、食べてはいけないとはいえ、どれくらい食べると犬にとってマズイのか。
もし食べてしまった時には、どんな対処を飼い主はすればいいのでしょうか。
1つ1つ順を追って見ていきましょう。
この記事の目次
犬はぶどうを一粒でも食べたら中毒症状で死ぬ?
食べた場合の致死量は、今のところハッキリしていません。
ちなみに、「愛犬を長生きさせる食事」では、このように書いてありました。
20g/kgで死んでしまった例もあるようです。
出典:「愛犬を長生きさせる食事」P118より
出典元の本では詳しい犬種、個体の体重は載っていません。
それでも、20gという極少量のぶどうで死に至るというのでは、一粒くらいなら大丈夫なんて口が裂けても言えません。
またぶどうのみならず、ぶどうを乾燥させたレーズンも危ないので注意が必要です。
水分を蒸発させてあるため、成分も濃縮されており、さらに量も少ないので簡単に大量に食べられてしまいます。
レーズンは利用しているデザートやパンなども多いので、良く食べる人は注意してください。
なぜ、犬がぶどうを食べると中毒症状などが起きるのか

中毒症状が起きる原因も今のところ詳しい理由はわかっていません。
しかし、どれだけ食べてもケロッとしていた、2粒で具合が悪くなった、というようなバラバラの報告もあります。
これらのような報告に加えて、犬種によっても違うっていう話もあり、中毒が起きる原因は未だ真相は闇の中。
とはいえ、少なくともぶどうによって中毒症状が起きる可能性がある、という報告は世界で存在しています。
中毒症状が起きてしまう可能性が少しでもある危険な食べ物を、愛犬に率先して与える必要はありませんよね。
あなたが個人で楽しむ時は、愛犬が近くにいないのを見計らって、楽しみましょう。
話は変わって、一粒でも犬がぶどうを食べてしまったら?
食べた後2時間以内なら、過酸化水素を使って犬の胃から吐き出させ、脱水症状にならないように水分をしっかり取らせます。
同時に動物病院へ連絡しておき、指示を仰いでください。
症状に関しては、ぶどうを食べた後5〜6時間後に嘔吐、下痢、食欲不振、震えなどが起こり、これらの症状が数日間ほど続くと言われています。
さらに、急激に悪化してしまった場合には、急性腎不全も起こりえます。
急性腎不全まで起こってしまうと、かなりの確率で死に至ると言われているため、絶対に食べさせないようにしましょう。
食べたことがハッキリとわかるのであれば、真っ先に動物病院へ行くのがいいです。
犬がぶどうを食べてもケロッとしている場合

この場合は、食べた日は付きっきりで目を離さないようにしておきましょう。
上で述べたように掛かり付けの動物病院に電話をして、容態が急変したら連れて行きます、と言っておくといいかも。
あなたの愛犬の容態が急に悪化したら、すぐに受け入れてもらえますからね。
特に異常が見当たらない場合は、運が良かったと思うほうがいいです。
また食べさせても、同じように健康でいられるとは限りませんからね。
まとめ
報告が出てから10年以上経っているのですが、未だに謎だらけの犬とぶどうの関係性。
もしかしたら、私たちが解明できていないぶどうの栄養素に問題があるのか。
それとも、ぶどうに使われた農薬とかが皮に残っていたのか。
そういった視点も考えられるのですが、記事中で言ってきた通り中毒症状を引き起こす食べ物を、愛犬に率先して与える必要はありません。
与えるのであれば、安心して与えられる別の果物で十分でしょう。
食べた後にゴミを漁る、飼い主が食べている時に寄ってくる、盗み食いをするワンコの場合は要注意。
これらのどれかのクセを持つワンコをあなたが飼っているのであれば、ぶどうの始末はきちんと行いましょう。
どうしても食べたいなら記事中でも言いましたが、外食やワンコが寝た後にこっそり楽しんでください。