ガリガリの人がどうにかして太りたいように、犬も太らなきゃいけない場合があります。
動物病院の獣医さんから言われた場合などですね。
他には、肋骨を触ってゴツゴツとしていたりする場合は、太らせないとダメな事が多いです。
世の中、痩せさせる方法は沢山出回っていますが、太らせる方法って出回ってませんよね。
しかも、犬の場合はなおさら出回ってません。
そこで、私なりに犬を健康的に太らせる方法をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
犬を健康的に太らせるには

栄養価の高いドッグフードと、同時に適度な運動をやるのが健康的に太らせる秘訣です。
簡単に文字にしましたが、これが難しいんですよねー、意外と。
栄養価の高いドッグフードとは
「動物性タンパク質(鶏肉など)」と「動物性の油(鶏肉・ラム・サーモンなど)」がたっぷりと配合されているもの。
動物性タンパク質は体の筋肉、内蔵、毛などの細胞を作り出す栄養素で、絶対に必要です。
油は体の膜や細胞間の円滑材、さらには脂肪として体に蓄えられるので、体重増加に繋がる重要な栄養素。
では、糖質は必要ないのって思うでしょうが、犬にはいらないエネルギーなんですよ、糖質は。
(ちなみに「糖質=炭水化物から食物繊維を除いたもののこと」です)
でも、糖質は太るために必要なエネルギーであるという、矛盾を抱えています。
どうして糖質が矛盾を抱えているかというと、糖質は非常に効率が良い上質すぎるエネルギーなのです。
効率が良いということは少量で動ける上に、残った分は体に蓄えられるということ。
ただ摂りすぎてしまえば糖尿病になる恐れもあるので、摂取量には注意しなければいけない。
健康的に太るっていうのと矛盾するエネルギーなのですが、気を付けてあげれば問題はありません。
また短期間であれば問題ありませんし、目標体重に届けば率先して摂取させる必要はないエネルギーです。
それでは、この項目をまとめましょう。
まとめ:糖質を摂取するなら控えめに抑え、タンパク質と脂質を多く含むドッグフードを与え、徐々に太らせるのが健康的な太り方の一歩目
太るのに適切な運動が必要なのはナゼ?

太るなら動かないほうがいいでしょ、という意見があると思います。
しかし、上で糖質の摂取を「少しだけ」オススメしましたね。
糖質は非常に高効率なエネルギーなんですが、ほんの少しでいい理由がきちんとあります。
糖質を多く摂取しすぎると、糖尿病などの病気を引き起こす可能性があるんです。
太らせるつもりが病気になって、さらにやせ細って、最後には・・・というのは、絶対に避けたいところ。
だから、病気を避けつつ太らせるには、運動で糖質を適度に消費しつつ、犬に筋肉をつけてあげる必要があるのです。
人間の筋トレと同じって考えるといいでしょう。
人間も筋トレをすると、血中のブドウ糖を筋肉が取り込んでくれるんですね。
犬も同じく、運動をすれば糖が消費されるし、筋肉がブドウ糖を取り込みます。
さらに、筋肉の修復にはタンパク質が使われ、修復された筋肉はより強く、大きくなる。
筋肉が増える一連の流れをサイクル化すると、適正な体重かつ太りにくい健康的な犬の体になれるのです。
これが最初に食事とともに運動も必要だ、というあなたに伝えた理由でした。
まとめ:運動は犬の筋肉増量とともに、ストレス・病気の予防策として行う必要がある
収支カロリーは摂取カロリーをプラスに持っていく
摂取600カロリー−消費500カロリー=+100カロリー
かなり適当な数値ですが、太るためのカロリー計算としては上のようになります。
あとは、どのくらい1日に必要なカロリーを増やしてあげていけばいいのか、という点。
例えば、1ヶ月で1キロ増やしたいとしましょう。
- 小型犬
- 避妊済みの成犬
- 体重は2kg
- 目標は3kg
この目標で設定して、話を進めて行きましょう。
必要カロリーの計算式は、こちらを引用させてもらいます。
(体重×30+70)×係数=1日に必要な摂取カロリー
出店:いぬねこマガジン「犬の食事、1日の必要カロリーは?犬のカロリー計算方法」より
それでは早速計算式に当てはめた数値を下で出してみましょう。
(3×30+70)×1.6=256キロカロリー
すごく簡単ですね!
上の数値はあくまでも理想の計算式なので、上の必要カロリーに+10%〜20%上乗せしつつ、運動をさせてあげると健康的に太れます。
ただし、エサであるドッグフードなどを進んで食べてくれないと、太ることは難しい点にも注意してください。
目標体重になるまでの日数的としては、きちんとドッグフードを食べてくれたなら、30〜40日くらいで目標体重に到達するでしょう。
食が細めな子だと、50日前後は必要になるかな、という形ですね。
まとめ:『(必要体重×30+70)×係数=1日に必要な摂取カロリー』で計算し、太るまでの期間は30〜50日で可能となる
まとめ
以上が犬を健康的に太らせるための方法のまとめとなります。
1つだけ注意点としては、無理に太らせないようにすることですね。
犬種によっては痩せているように見えるのが普通の犬もいます。
同じ犬種でも個体の成長具合によっては、現状がピッタリ合うという犬もいることを忘れてはいけません。
体重計測も1週間に1回のペースで行い、1ヶ月後に血液検査などを獣医さんの元で行うと完璧。
お金が掛かるのは百も承知だと思いますが、これくらいペットで飼う犬に関してはデリケートでいいと私は考えています。
ううん・・・と頭を悩ませるような話が沢山出てきたかもしれませんが、何度も読み返して愛犬のために頑張ってください。