犬のために作られたモグワンと、犬本来の食事を全面的に売り出しているオリジン。
さて、一体どちらが本当に犬のために作られたドッグフードなのでしょうか?
違いから原材料を各分野に整理し直し、わかりやすいチェックポイントなどでまとめてみました。
ぜひ、迷っているのであれば各項目を読んで、参考にしてみてください。
なお、オリジンは複数の種類があります。
今回の比較対象は「オリジンアダルト」をベースとして比較を進めます。
この記事の目次
モグワンとオリジンの大きな違い
モグワン | オリジン | |
メリット | 食いつきを重視しつつ、体の健康を考えられた食材を厳選して使用。サーモンに含まれるアスタキチンサンが豊富に含まれているため、抗酸化作用も強め。 | 4種の肉類に加え、レバー、全卵などタンパク質の豊富さが売り。タンパク質の原材料として使われている肉類は4種ありつつ、自然な味として仕上げている。 |
デメリット | 食いつきを重視しているため、ドッグフードとしては嗜好性が高め | 高タンパク&高脂質を実現しているので、カロリーが高い |
対応年齢 | 全年齢 | パピー・成犬・シニアと別 |
内容量 | 1.8kg | 340g〜13kg |
コスパ | 22円/100g | 17.4円〜38.1円/100g |
割引 | 定価の0〜20% | なし |
モグワンが用意している割引を受ける場合のコスパ
5%割引 | 10%割引 | 15%割引 | 20%割引 | |
コスパ | 20.9円/100g | 19.8円/100g | 18.7円/100g | 17.6円/100g |
条件 | 都度購入2袋 | 定期1袋 | 定期2袋以上 | 定期6袋以上 |
オリジンをそれぞれ購入した場合のコスパ
340g | 2.27kg | 6.8kg | 13kg | |
コスパ | 38.1円/100g | 27.1円/100g | 20.6円/100g | 17.4円/100g |
チェックポイント
モグワンは食べやすくしつつも犬らしい食事を、オリジンは完全に野生犬のような食事を実現。
割引まで含めた場合は、モグワンの方がコスパに関して圧倒的な優位を持つ。
一方、食が細めな犬であれば多少高めでもオリジンの高カロリーが魅力的。
オリジンの100gあたり478kcalは、やせ細りがちになりやすい少食な犬にうってつけ。
モグワンとオリジンの成分比較
モグワン | オリジン | |
粗タンパク質 | 28% | 38.0% |
粗脂肪 | 12% | 18.0% |
粗繊維 | 3% | 5.0% |
粗炭水化物 | 41% | 25.9% |
粗灰分 | 8% | ー |
水分 | 8% | 10.0% |
カルシウム | ー | 1.3% |
リン | ー | 1.0% |
オメガ6脂肪酸 | 1.63% | 3.0% |
オメガ3脂肪酸 | 1.29% | 1.1% |
グルコサミン | ー | 1400mg/kg |
コンドロイチン | ー | 1200mg/kg |
100gのカロリー | 344kcal | 478kcal |
モグワンの記載が無い部分は問い合わせた結果、企業秘密とされました。
オリジンのほうが問い合わせていますが、今は返答待ちとなっています。
モグワンのグルコサミンとコンドロイチンの量は同じ会社が出しているカナガンを参考にするといいでしょう。
カナガンではグルコサミンが1000mg/kg、コンドロイチンが700mg/kg添加済み。
モグワンも変えることはないと思うので、ほぼその量が入っていると考えて問題なし。
モグワン、カナガンに共通することとして、AAFCOという世界的なペット組織が出している栄養成分を満たすように作っています。
表記の無い栄養素に関して、モグワン・オリジン共に不足するような心配は一切する必要がありません。
チェックポイント
オリジンのタンパク質38%は業界内でもトップクラスの含有量。
マッシブな犬や、筋肉質で常に内外で走り回るような犬であればオリジンのほうがモグワンよりも上。
モグワンとオリジンの原材料の比較
モグワン | オリジン | |
肉類 | チキン生肉20%、乾燥チキン11%、チキングレイビー2%、生サーモン11%、乾燥サーモン7% | 新鮮骨なし鶏肉、乾燥鶏肉、新鮮鶏肉レバー、新鮮丸ごとニシン、新鮮骨なし七面鳥肉、乾燥七面鳥肉、新鮮七面鳥レバー、新鮮全卵、新鮮骨なしウォールアイ、新鮮丸ごとサーモン、新鮮丸ごとハツ、鶏軟骨、乾燥ニシン、乾燥サーモン |
脂質 | サーモンオイル2%、ココナッツオイル | 鶏レバー油 |
野菜 | さつまいも、えんどう豆、レンズ豆、ひよこ豆、かぼちゃ、トマト、ジンジャー、アスパラガス、海藻 | 赤レンズ豆、グリンピース、緑レンズ豆、日干しアルファルファ、ヤムイモ、えんどう豆繊維、ひよこ豆、かぼちゃ、バターナッツスクワッシュ、ほうれん草、ニンジン、昆布 |
果物 | りんご、クランベリー、バナナ、パパイヤ | レッドデリシャスアップル、バートレット梨、クランベリー、ブルーベリー |
ハーブ | カモミール、マリーゴールド、アルファルファ、ダンデライオン | 甘草、アンジェリカルート、コロハ、マリーゴールドフラワー、スイートフェンネル、ペパーミントリーフ、カモミール、タンポポ、サマー性ポリー、ローズマリー、 |
その他 | ミネラル、ビタミン、コンドロイチン、グルコサミン、ビール酵母、MSM、乳酸菌 | ミネラル、ビタミン、コンドロイチン、グルコサミン、発酵乾燥腸球菌フェシウム |
一目瞭然でオリジンのほうが、原材料に関して多種多様なものを使用しています。
一方、これだけの量の原材料を使用しているため、上のコスパでも示した通り価格にも反映された形ですね。
モグワンとオリジンの最大の違いとしては、使われている油の内容が違います。
モグワンはフィッシュオイルとココナッツオイル、オリジンは鶏レバー油のみ。
油の質としては、アレルギー関連、心疾患、免疫関係に強い働きがあると研究で出ている魚油とココナッツオイルを使うモグワンのほうが上。
オリジンで使われている動物性脂肪の鶏レバー油も悪くはありません。
しかし、健康的な面と質を考えるとモグワンのほうが1枚上手と考えていいでしょう。
タンパク質に関しては、全卵、ハツ、レバーを使っているオリジンのほうが質的には上ですね。
チェックポイント
油の質はモグワンが、タンパク質の質ではオリジンが上。
それ以外の面では、ほぼ共通しているものが使われており、使われている原材料の比重の問題でしか無い。
つまり、多く使われていれば使われているほど良い、というわけでもないということ。
まとめ:コスパを重視するならモグワン、活発的な犬ならオリジン
モグワンの購入が最適な人
- コスパはほどほどに抑えたい
- 体に良い油を摂取させ、健康的にいて欲しい
- 小粒なフードを求めている
- アレンジしやすい物がいい
- 飼っている犬が小型犬である
- 複数購入は割引を適用してほしい
- グレインフリーがいい
オリジンと比べると、モグワンは抑えめっていう印象が強めですね。
とくに購入をオススメできるとしたら、小型犬を飼っている人でしょう。
また、コスパに関しては最初に載せた通り定期購入コースに入れば常にモグワンがオリジンを圧倒します。
横並びになるのは6袋以上を購入するときだけ。
犬の体の健康を気遣いつつコスパを気にしているのであれば、モグワンのほうがあなたの目的に合うドッグフードとなりますね。
オリジンの購入が最適な人
- 大型犬や活発的な犬を飼っている
- レバー、全卵、ハツなど良質なタンパク質を求める
- 野犬が食べているようなエサが理想と考えている
- コスパに関しては全く気にしていない
- グレインフリーがいい
モグワンと比べた時に一番大きいのは、やはり「割引がない」ことでしょう。
13kgを購入しない限り、モグワンと比べるとコスパは圧倒的に悪いのが特徴的。
とはいえ、それだけ原材料の質に拘っているという裏返しでもあります。
最後に、オリジン(アカナ商品全体)に通じることなのですが、並行輸入品に気を付けましょう。
正規販売店よりも並行輸入品は安くなるので、消費者目線としては魅力を感じるかもしれません。
しかし、安さには何かしらの裏があるように、保存状態が劣悪な環境で運ばれてきたり、中にはパッケージだけを偽装したりする。
こういった悪徳な個人業者や輸入業者がいることも忘れてはいけません。
正規品と輸入品に関してはコチラの記事で詳しく載せています。
オリジンの購入を考えているのであれば、必ず目を通しておくと役立つでしょう。
⇒ドッグフードを個人輸入のリスクとは?正規品との見分け方についてへ
安全にオリジンを購入したいのであれば、アカナの公式販売ページで購入するのが良いでしょう。