どんなものでもそうですが、開けたらすぐに消費してくださいねーと書いてあります。では、ドッグフードの場合だと、どうやって保存したら良いのでしょうか。
毎回開けたり締めたりするのも・・・という人は、少し手間が掛かりますが小分けがオススメですよ。
この記事の目次
ドッグフードは小分けで保存する方が良い
その理由として真っ先に出てくるのがドッグフードの『酸化』です。ドッグフードが酸化するのか、と首をかしげるかもしれませんが酸化します。脂質が混じっている食べ物であれば、なんでも酸化します。
このドッグフードの酸化を最小限に抑えるためにも、小分けで保存するほうが良いのです。
小分けで保存する条件はシンプル
開封後1ヶ月以内で使い切れない、以上。この条件に当てはまらないのであれば、今からジッパー付きジップロックを買ってきて可能な限り空気を抜き、フードストッカーなどに並べて冷暗冷所で保存しましょう。
犬に与える度にジッパー付きのジップロックから取り出すのがベストです。油は空気に触れる度に劣化を繰り返していきます。普通のタッパー型のジップロックでは空気を抜ききる事ができません。
どうして、鮮度が大切なのか
犬が食べ物を食べる理由というのは「嗅覚」が鍵となっています。ニオイがやばいっと感じられてしまうと食べなくなってしまうんですね。普段、食べているドッグフードをある時から食べなくなった。
でも、新しいのに買い直したら何事もなく食べ始めたっていうのは、犬の食に関する習性が深く関わっているんですね。だから、ドッグフードを可能な限り無駄にしたくない。
そう考えているのであれば、今回伝えている通り日・週単位で小分けにして、乾燥剤をフードストッカーやコンテナに入れる。そして、冷暗冷所で保存するべきなのです。
なぜドッグフードの保存に拘ると犬が長生きするのか
酸化した油を取ると、体の各所で炎症が引き起こされます。酸化した食用油脂は「過酸化脂質」と呼ばれる物に変化します。これは、体に炎症を引き起こす活性酸素を増やす原因の1つなんですね。
その他にも、過酸化脂質を摂取すると皮膚病などの原因にもなります。また、安価なドッグフードで使われる食用油脂はサラダ油などの「リノール酸」を主成分とした植物油です。
植物油は非常に酸化しやすいだけでなく、「リノール酸」は人間でも血管の動脈硬化を引き起こす原因というのが分かり始めています。それが使われている可能性の高い安価なドッグフードを食べさせ続けるのは、避けるべきでしょう。
そして、リノール酸自体は動物性脂肪の中にも含まれていますので、意識して摂取する必要はありません。
酸化防止剤は悪いやつ?
悪い酸化防止剤は『BHA』と呼ばれる食品添加物です。ドッグフードの添加物に酸化防止剤(ビタミンE)とあるのであれば、それは安心して食べられる酸化防止剤です。
ビタミンEと表記がある物は、主に天然素材のハーブ類から抽出したりしているものですので、問題なく摂取して大丈夫です。ハーブ以外では、植物油でも一番搾りであれば酸化の変化は緩やかです。
しかし、一番搾りの植物油は高いため安価なドッグフードでは採用されないことが多いため、期待は出来ません。それに、いくら酸化防止剤とは言え、空気に触れれば緩やかに酸化は進む点は注意が必要です。
冷蔵庫や野菜室に入れるのはダメなの?
冷暗冷所で真っ先に思いつくのが冷蔵庫と野菜室。ダメとは言いませんが、外との気温差により水滴が付きやすいこと。出したドッグフードが冷えており、犬に食べさせると体を冷やしてしまう可能性がある事。
最悪の場合は、湿気っていることでカビが繁殖してしまう可能性もあるため、オススメできません。クール宅急便で届いたりしたのであれば、素早く移し替えて入れるなら問題ないでしょう。
しかし、常温で届いたドッグフードを無理に温度が低い場所に保存しようとするのであれば、それは止めたほうがいいですね。
ドッグフードの保存と酸化に関するまとめ
- 開封したらジッパー付きなどで真空にし、小分けで保存
- ドッグフードの酸化が始まると、風味も落ち犬が食べなくなる
- 酸化した油は犬のアレルギーの元になる上に、寿命も縮める
- 安いドッグフードは低コストのため、植物油も質が悪いことが多い
- 冷蔵庫や野菜室に小分けのドッグフードを入れるのはオススメしない
途中から難しい話を織り交ぜましたが、簡単に言えば封を開けたドッグフードは空気に触れさせると素早く劣化していく。安いドッグフードに使われる植物油は、さらに速度を高めてしまう。
酸化した食べ物を与えると、犬の体に良くないからドッグフードの小分けをして、きちんと保存をしておくと犬の体に優しいドッグフードのままで食べられる。
以上が、まとめとなります。ぜひ、今日からでも良いのでドッグフードの質と保存方法を見直してみて下さい。そして、愛犬に健康で長生きしてもらいましょう。