ドッグフードのラベルに記されている「タンパク加水分解」という文字。
はてさて、この「タンパク加水分解」という原材料は、犬にどんな影響を与えていくのでしょうか。
調べていくうちに、やっぱりな・・・と思わざる得ないものがたくさん出てきました。
また、後半ではタンパク加水分解との付き合い方を載せてあります。
この記事の目次
ドッグフードにあるタンパク加水分解が犬に与える影響とは
がんが発生する「かも」しれない、ということでしょう。
事実、ラットの実験でタンパク加水分解で生じる2つの物質で、ラットは発がんした結果があります。
片方は良性でしたが、もう片方は悪性でした。
詳しくは農林水産省のリンク先に載っています。
犬にはタンパク加水分解のドッグフードを与えないほうがいいのか?

できる限り与えないほうが良いのは事実でしょう。
技術の推進によって発がん性の有無が問題視されていた時代よりも、発がん物質の数値は遥かに低くなっています。
しかし、発がん物質の数値が低いのは人が食べる食品に限った話です。
犬に与える食品であるドッグフードでは、人間と同じような数値にされているかは不明なんです。
実際にめぼしい情報とか探してみても、一切見当たらないんですよね。
もしかしたら、私たちが口にしているタンパク加水分解と同じものを使っている可能性はあるでしょう。
しかし、情報が見つからないので断定することは非常に難しい。
ドッグフードの製造方法に疑問を持ち、答えてもらうために電話しても、企業秘密的なことを言われてあしらわれる。
となれば、やっぱり与えない方向で動くのが現状は正しい考えである、と言わざる得ないです。
加水分解タンパクのドッグフードで犬が下痢をする?
まことしやかに囁かれている見出しの話題。
実は、調べていたら見出しの内容に当たる話を知ることが出来ました。
理由は、タンパク質を分子化した時の分子の多さが原因だったのです。
本来であれば栄養素の消化吸収はゆっくりと行われるものです。
しかし、タンパク加水分解は既に出来る限り小さい状態に落とし込まれています。
となると、自然と吸収速度なども早くなるため、浸透圧の関係から下痢になりやすい。
これがタンパク加水分解で犬が下痢をする原因とされています。
タンパク加水分解は犬の腸内環境を荒らす?
これは調べてみても載っていないため、真偽に関しては不明です。
ただ、上の下痢の話から想像をしていけば、結果として腸内環境を荒らす要因になっている可能性はありますね。
消化・吸収する小腸ってしばらく物が滞在するじゃないですか。
吸収物が滞留している間に、腸内の細菌たちは吸収物の一部をエサにし、自分たちの活動を活発化させます。
しかし、タンパク加水分解は吸収の過程をスキップしてしまう。
なぜなら、初めから吸収済みレベルまで栄養素を分解してしまっているからですね。
ということは、自然な考えでいけば腸内環境のエサとなるものを一切残していない。
だから、腸内環境が荒れやすい、または荒れてしまうと考える事ができます。
タンパク加水分解のドッグフードを与えなきゃいけない時の考え方

これは妥協していく考え方が必要となります。
アレルギーが収まらずツライ状態にある愛犬と、常に泣きたくなる日々を送るか。
それとも、元気ハツラツな姿を見せてくれる愛犬と、楽しい日々を送るか。
この2つの未来を天秤に掛けて考えてみてください。
明らかに後者の元気ハツラツな犬であって欲しい、というのがあなたの願いだと思います。
人間でも健康に人一倍気を使う人が、重い病気にかかることがあります。
一方、全く健康に気を使わずタバコ、酒、夜更かしをしまくって自由に生きた人が90歳を超えてピンピンしていることだってあります。
さらに元も子もない言い方をすると、年を取れば必ずどこかしらに病を抱えることになります。
それならば、若い内に元気ハツラツな状態でいて欲しいと考えられませんか?
もちろん、老後もピンピンとしていて欲しいのは私も同じです。
しかし、今が元気じゃないのに未来も元気でいられる保証はありません。
それならば、今元気になれるエサを与えてあげるほうが、愛犬のためだと思うんです。
あくまでも、ここの見出しは私個人の考えなので、共感しなくても問題ありません。
でも、1つの割り切り方、考え方として頭の片隅に置いておいて欲しいと思います。
まとめ
タンパク加水分解の製造方法を公開していたりするなら、与えられるドッグフードも増えると思うんですけれどね。
とはいえ、タンパク加水分解じゃないと満足にエサを食べられれない犬がいるのも事実。
タンパク加水分解じゃないとドッグフードを食べられない犬は、さっきも書いた通り割り切るか、考え方で乗り越えていきましょう。
そして、基本的にタンパク加水分解のドッグフードを食べさせなくて良い犬であれば、食べさせないようにするのがベストな選択ですね。